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椎間板ヘルニアとは…?
椎間板ヘルニアってどんな病気!?
よく腰の痛みに関係するとも言われ、テレビなど日常でもよく耳にする『椎間板ヘルニア』という病気があります。
椎間板ヘルニアと聞くと、なんかすごく悪い状態のような気がする…
など、椎間板ヘルニアについて何となくは知っているけど、症状や治療法は分からないという方がほんどです。
今回は椎間板ヘルニアについてなるべくわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
ヘルニアとは、ラテン語で、
体内の臓器が本来あるべき位置から『脱出・突出』してしまった状態を指します。
ご存知の方が多いヘルニアでは、臍ヘルニア(でべそ)鼠径ヘルニア(脱腸)があります。
これらのヘルニアは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
このヘルニア(脱出)が椎間板で起きたものを椎間板ヘルニアと呼びます。
椎間板は背骨と背骨の間にあり、クッションの役割を担っています。
椎間板の中には髄核と呼ばれるゼリー状の組織があります。
その髄核が椎間板から脱出し、神経を圧迫してしまう状態のことを言います。
※赤いのがヘルニアで、黄色が神経になります。
この髄核(ずいかく)に神経が圧迫されることにより腰の痛み、お尻や太もも、足のしびれが生じます。
症状の強い場合には、
感覚が無くなってしまったり(感覚障害)
足が上手く動かせなくなってしまったり、筋肉が瘦せたりする(運動障害)事もあります。
ヘルニアは全ての背骨間で発症する可能性がありますが、
構造的に負担がかかりやすい首と腰に発症しやすいと言われています。
どんな人に起こりやすいの?
腰の痛みと関係するんだったら、やっぱり高齢者の病気なの??
というイメージがあるかもしれませんが、
実は好発年齢は20~40歳代と比較的若者に多い疾患になります。
スポーツをしていて腰に負担がかかって…
ぎっくり腰になったのがキッカケで…など
と言う感じで若者が日常生活やスポーツなどで腰に負担を掛けている場合に起こりやすいです。
椎間板はゼリー状で水分を多く含んでいる為、加齢と共に水分量が減り、椎間板が薄くな
る為、高齢者にはヘルニアが少ないと言われています。
どんな症状が出るの??
椎間板ヘルニアの症状は、
椎間板ヘルニアが起きる場所により、椎間板がどの神経を圧迫しているかによって変わってきます。
病院では『腰椎4番、腰椎5番のヘルニアですね。』
という感じで言われる事が多いです。
腰椎は5つの背骨からなり、
この場合だと、
腰椎4番目と5番目の間にある椎間板ヘルニアですよ。ということです。
その腰椎の何番目のヘルニアかで症状が変わってきます。
-
【腰椎1番・2番の腰椎椎間板ヘルニアの場合】
- 腰の上あたりに痛みが出る事が多い部位になります。
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【腰椎2番、3番の腰椎椎間板ヘルニアの場合】
- 足の付け根やそけい部に痛みやシビレが出る事が多い部位になります。
-
【腰椎3番、4番の腰椎椎間板ヘルニアの場合】
- 太ももの前の部分に痛みやシビレが出る事が多い部位になります。
【腰椎4番、5番の腰椎椎間板ヘルニアの場合】
- 腰痛の原因の中で、一番に多いのがこの部位での椎間板ヘルニアです。
- 症状は、おしりから太ももの横、膝・すねが痛んだりシビレたりします。
- 場合によっては足の親指の力が入りにくかったり足首が上がりにくかったりする場合もあります。
【腰椎5番、仙骨の腰椎椎間板ヘルニアの場合】
- 腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足の裏が痛くなったりシビレたりします。
- アキレス腱の反射が弱くなり、つま先歩きができなくなります。
- しかし、中には腰椎椎間板ヘルニアでも、足には症状が出ない方もいます。
- こういった人の場合でも進行によって症状が悪化しますので、十分に注意してください。
※一番多い場所は、腰椎4番、5番の椎間板ヘルニアでほとんどがこの部位と言っても過言ではありません。
いかがでしょうか?
今回は椎間板ヘルニアについてお伝えさせていただきました。
また、分からない事があればLINEから24時間ご相談を受け付けています。
本日も最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。
谷下鍼灸整骨院・整体院 谷下浩司