ステロイドとはどんな薬か?ご存知ですか?
皮膚が荒れたり、アトピー性皮膚炎、
「抗炎症作用」があり、
特に皮膚の荒れなどでは魔法のように痒みが治まったりします。
ただ、長期間使用すると皮膚が黒ずんだり、
皮膚が厚くなったり、
またアトピーだと、
ステロイドをやめた途端に皮膚が炎症を起こしたり、
と副作用があるのが懸念点です。
ステロイドは何をする薬?
抗炎症作用とされているだけに、
炎症に対抗する作用があります。
炎症に対抗して抑えてくれればいいんじゃないの?
そこがポイントです。
炎症は痛みや痒みを引き起こす為、
悪者扱いされることが多いですが、
この炎症は治る為に必要不可欠なものなんです。
どういう事?
炎症過程とは身体が修復されるまでの一連の過程となります。
例えば、
家を細胞とします。
何かしらの原因で家が火事になり(炎症)→
火事の後のがれきを撤去して(免疫反応)→
新しい家を建てます(修復)
この一連の過程を炎症過程と言います。
ステロイドはこの炎症過程を強制的に一時停止している状態になり
ビデオの一時停止のようなものです。
炎症が起こり、がれきを撤去する過程の間でストップ!です。
確かに炎症が止まり、痛みや痒みは寛解されますが、
修復過程は進んでいません。
皮膚で言うと、
本来、がれきの皮膚は剥がれ新しい皮膚が生まれてくるのですが、
がれきの皮膚はとどまったままです。
しかし、どんどん下からは新しい細胞が生まれてきます。
その結果、
皮膚が黒ずんだり、
皮膚が分厚くなります。
勿論、内臓でも同じ事が起こっています。
アトピーでステロイドをやめた途端に炎症が起こるのも、
止められていた炎症過程が始まる為です。
とはいえ、
命に関わる場合や、
日常生活に支障をきたす程の症状である場合は、
上手く使いながら、
本来の治癒力を引き出してあげる事で、
なるべく早くステロイドから卒業できる状態に導いてあげる事が大
苦痛をなるべく少なく改善に向かう為には、
薬とも上手く付き合いながら、
症状が出てしまった原因と向き合い改善して行く事が理想です。
決して症状が治まるからと行って、
後々、大きな症状として表面化してくる可能性が高いので、